先週いっぱい、エストニアの首都タリンで行われたEGOS(European Group of Organization Studies、欧州組織学会)に参加していました。欧州中心に50数か国から組織研究者(二千人位?)が参加し、数十のトラック(テーマ)に分かれて集中討議を行いました。
私は今回「Professions」のグループに参加。「仕事・職業」に関する経営(社会)学者の集まりのような感じです。審査を通過した各自の論文を、15分プレゼン+15分討議の形式で3日間ひたすら見ていく形式です。グループのメンバーは3日間固定なので、そのテーマでどういう人がいて何が旬の話題か、相場観が分かるように設計されています。
伝統的な研究も当然多かったですが、一つ目についたのは「デジタル化と職業」の研究。ソーシャルメディアやコミュニケーションツールの発達と社会変化によって職業が激変する状況の実証研究は、ホットトピックのようです。特に、マスコミや学校(大学)の変化が多く取り上げられていました。(AIを題材にした実証研究を発表したのは私一人でしたが)
「破壊的技術が仕事を奪う」とはよく言われますが、雇用の有無ではなく、「技術が社会に実装されることで実質的な仕事の中身がどう変わるか」が強調されていました。例えば、マスメディアの仕事はソーシャルメディアの台頭で、職業倫理として良いとされてきた活動(例えばスクープや報道賞を取れる記事)でなく、「いいね」を最大化しバズを起こすことに、ノウハウも人事評価も力点が変わっている、など。技術の台頭と浸透は、組織にアイデンティティ、要求スキル(育成方法と評価基準も)、内外の権力関係等で変化を与える。広くどの職種でも見られることの追証が続いている感じです。
さらに言えば、技術は日々の活動レベルの話を超え、新しい職業(体系的な知識とアイデンティティを持ち、教育や資格・職業団体と結びついて制度化する)を生む、もしくは生まれ変わるという議論が、このテーマでの研究者の関心事になっています。例えば、データサイエンティストという新しい職業が当事者によって社会的に構成されていく、など。
またAIとは直接関係ないのですが、特に大学の変化は、そこにいる研究者たちの自己認識も反映していてシニカルに興味深いところがありました。発表は例えば、最近の環境激変に対する反応の結果、ビジネススクールの教員たちがそれぞれ全く別の4セグメントに分化している状況を詳細に実証検討したもの。4セグメントとは、
研究特化型(研究以外の仕事を徹底的に避ける)
教育集中型(教育と校務に注力し研究を避ける)
二者追求型(研究も教育も誠実に追求したいが、常にバーンアウト寸前かつ最も不満)
二者回避型(大学以外の場の活動(自由時間)を最大化する)
のような感じだそうです。フランスのデータですが。
私は今回「Professions」のグループに参加。「仕事・職業」に関する経営(社会)学者の集まりのような感じです。審査を通過した各自の論文を、15分プレゼン+15分討議の形式で3日間ひたすら見ていく形式です。グループのメンバーは3日間固定なので、そのテーマでどういう人がいて何が旬の話題か、相場観が分かるように設計されています。
伝統的な研究も当然多かったですが、一つ目についたのは「デジタル化と職業」の研究。ソーシャルメディアやコミュニケーションツールの発達と社会変化によって職業が激変する状況の実証研究は、ホットトピックのようです。特に、マスコミや学校(大学)の変化が多く取り上げられていました。(AIを題材にした実証研究を発表したのは私一人でしたが)
「破壊的技術が仕事を奪う」とはよく言われますが、雇用の有無ではなく、「技術が社会に実装されることで実質的な仕事の中身がどう変わるか」が強調されていました。例えば、マスメディアの仕事はソーシャルメディアの台頭で、職業倫理として良いとされてきた活動(例えばスクープや報道賞を取れる記事)でなく、「いいね」を最大化しバズを起こすことに、ノウハウも人事評価も力点が変わっている、など。技術の台頭と浸透は、組織にアイデンティティ、要求スキル(育成方法と評価基準も)、内外の権力関係等で変化を与える。広くどの職種でも見られることの追証が続いている感じです。
さらに言えば、技術は日々の活動レベルの話を超え、新しい職業(体系的な知識とアイデンティティを持ち、教育や資格・職業団体と結びついて制度化する)を生む、もしくは生まれ変わるという議論が、このテーマでの研究者の関心事になっています。例えば、データサイエンティストという新しい職業が当事者によって社会的に構成されていく、など。
またAIとは直接関係ないのですが、特に大学の変化は、そこにいる研究者たちの自己認識も反映していてシニカルに興味深いところがありました。発表は例えば、最近の環境激変に対する反応の結果、ビジネススクールの教員たちがそれぞれ全く別の4セグメントに分化している状況を詳細に実証検討したもの。4セグメントとは、
研究特化型(研究以外の仕事を徹底的に避ける)
教育集中型(教育と校務に注力し研究を避ける)
二者追求型(研究も教育も誠実に追求したいが、常にバーンアウト寸前かつ最も不満)
二者回避型(大学以外の場の活動(自由時間)を最大化する)
のような感じだそうです。フランスのデータですが。
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