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5月 22, 2022の投稿を表示しています

AIの導入によって、どのような従業員のパフォーマンスが上がるのか?

今日の論文は、トップジャーナルで珍しい、AIがからんだ最新の実証研究です。  Tang, P. M., et al. Forthcoming. When conscientious employees meet intelligent machines: An integrative approach inspired by complementary theory and role theory. Academy of Management Journal, 1-72. 要するにこの論文は: 機械学習をはじめとするAI利用の普及が、従業員に与える影響を三種の実験で検証した実証研究論文。 ポイント: AI・ロボットの普及によって、20世紀の前提に立つ組織理論のいくつかは修正を余儀なくされる可能性がある。 ここでは、その一つとして「実直で秩序立てて働くことが得意な従業員こそが、組織で最も高い成果を上げる」とする古典的理論を検証した。 具体的には、以下三種の実験を行った: 実験1:マレーシアのIT企業で、AIと協働して顧客企業の従業員のコンプライアンスを監視する従業員と同僚に対して、一定期間アンケートを行った。 実験2:台湾のホテルで、サービス提供にロボットを使う場合と使わない場合とを両方スタッフに体験させ(3日間)、その後アンケートを取った。 実験3:米国の多様な業界で働くホワイトカラーのフルタイム従業員に、オンライン上で仮想のビジネスコンサルティングにアルゴリズムを使ってもらう実験を行い、アンケートを取った。 以下の結果を得た: 実験1:AIを仕事で使う場合、実直でシステマチックな従業員の方が、そうでない従業員よりも、自分の役割の曖昧さを強く感じたと回答した。そして役割の曖昧さを強く感じるほど、周囲による仕事の評価(成果)が低かった。 実験2:ロボットを使った場合に、実直でシステマチックではないスタッフの方が、自分の有能性への評価が高まり、自分の役割がより曖昧になったと感じる度合いが低かった。この役割が曖昧だとする認識は、評価(成果)の低さと相関していた。 実験3:(本当は有用ではないが有用であると誤って被験者に知らされた)アルゴリズムを使った場合に、実直でシステマチックな従業員の方が、アルゴリズムを使ったことによる自分の役割の曖昧さを感じる度合いが高く、周...