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9月 16, 2018の投稿を表示しています

アメリカ経営学会(AOM)でのAI議論

アメリカ経営学会(Academy of Management)は、毎年8月に年次大会(Annual Meeting)を開催します。開催地は北米の主要都市をローテーションするのですが、今年は8/9-8/14にシカゴで開催されました。 そこに参加してきたのですが、 人工知能に関する研究が少しずつ登場する中、最前線はどうなのか ? 結論から言うと、「 今始まった段階 」という色彩が強い状況です。まだ少数ですが、ようやく関連セッションが登場し、少しずつ話題になり始めていました。但し、経営学で具体的な話が出るには、あと1-2年以上かかりそうです。あくまで自分が見てきた範囲ですが、どんな状況だったか書いておきます。 1.セッション AIが直接扱われたセッション(PDW等)はいくつかあり、そのうち2つに参加しました。 (1)Work in the age of AI 米国政府が出資するプロジェクトのセッション。これは特定研究に資金を出すものでなく、主要分野のトップ学会(経営学だけでなく、例えば心理学や工学系など幅広く)でセッションを開き、そこで研究者交流を深め研究促進することにお金を出すプロジェクトです。 研究室のタコツボを壊す、かつ純粋に学術的な取組に国が資金を出す ところが、大変面白いと思いました。バックグラウンドが違う研究者が40人ほど集まり、会場が満員立ち見だったのも、潜在的関心の高さを示していました。 その場で、実施中の研究例として、「AIを使ったバーチャルキャラクターを病院の受付に導入した事例」の研究*が紹介されていました。ただし、他の参加者でAIの実証研究をした人がおらず、まだまだ話題先行のようです。またその後AI✕経営で研究アジェンダをブレストしたのですが、論理上あり得るイシューを網羅的に挙げたものの、具体的な課題意識は研究者にまだ無いようでした。 *具体的には、バーチャルキャラクターの導入が看護士・医師などのスタッフや患者にどのような反応を及ぼすかを検討(アイデンティティやスキル開発の観点で分析)。最近増えている、ロボット手術機器の導入による医療スタッフや医療施設の組織変化を検討した論文に近い系譜に位置づけている (2)Management in the age of machine intelligence もう一つのセッショ...