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7月 23, 2023の投稿を表示しています

デジタル時代の新しいプロフェッショナルとは

専門職とAIやデジタル技術との関係について、昨年末から重要な論文が立て続けに出版されています。今回は、その一つである北欧の弁護士の新しい姿を描いた研究をサマリーします。 Kronblad, C., & Jensen, S., H. (2023) ‘Being a professional is not the same as acting professionally’—How digital technologies have empowered the creation and enactment of a new professional role identity. Journal of Professions and Organization. 要するにこの論文は : 北欧で登場したデジタル技術をフル活用する新種の法律事務所群を題材に、法律プロフェッショナルとしての役割アイデンティティがどう変わったかを探索した定性研究論文。 ポイント : 弁護士業はデジタル技術の浸透を受けて大きく変化している。特に、近年はリーガルテックを活用した新しい種類の法律事務所が登場している。こうした弁護士は北欧や英国などで規制緩和の結果生まれたもので、法務サービスにデジタル技術を大胆に取り入れて価格破壊やビジネスモデル革新を起こし、営利型の法人特性を兼ね備え、またスタートアップ企業のような特性を兼ね備えている。 デジタル技術の活用は、顧客の体験を大きく変える。またそのためのスキルが必要となり、伝統的な法律知識だけでは十分でなくなる。これらは、確立された専門職としての弁護士の権威を損ないかねない。 そのような変化の中で、専門職は新しい種類の法律事務所でどのような仕事をし、自らのアイデンティティをどのように保つのか。本研究は、次のようなデータを収集し分析を行った: 33人のインタビュー(リーガルテック型弁護士事務所の創業者(弁護士)、および少数の非弁護士創業者と幹部層) リーガルテック関連のカンファレンスの観察 新種の法律事務所のオフィス観察 結果として、次のことが明らかになった: デジタル技術の実用は専門職の仕事の仕方を変えるだけでなく、それを通じてリーガルテックという新しい専門職のアイデンティティを別個に構築し、伝統的な専門職制度を揺るがすムーブメントになる 新しいリーガ...