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Big data conference 終了

三日間のBig data conferenceが終了しました。 自分の論文発表も終了間際にあり、プレゼンがかなりぐだぐだだった点を反省していますが、内容は評価してくれた人もおり、まずまずでした。 期間中一日中セッションと食事で余裕がなく、ブログはリアルタイムでアップ出来ませんでした。 昨日の夕食はギルフォード大聖堂という大きな教会を貸し切り、全員一同に食事をしました。ゲストでGoogleのチーフデータサイエンティストがスピーチし、データ時代の組織に何が必要か、まさにプロ級のプレゼンで実務的にとても説得力ある話をしていました。それがとても若い女性で、聴衆のグレーヘアの男性中心の経営学者(スピーチにあまり感心していない人も多い)たちとの対比が、経営学も例外なく置かれた変化の波と断絶を表しているかもしれないと感じました。 全体の感想としては、学びは極めて大きく、技術と経営学の今の関係性について以前より感覚がかなり掴めた感じがします。 今後プロシーディングスが出るそうなので、それも吸収して知見をさらに深めていきたいと思います。この場で順次発信していければと思います。 また機械学習ツールを使った論文は既に普通に複数登場しており、中には極めて面白いものもあり、やはり今後一定のプレゼンスを持ってくる可能性があります。自分でも勉強して経営研究に使うトライアルを進めようと感じました。

デジタルな世界観が投げかける問い

ロンドン南郊のサリー大学(英国)で、 Big Data Conference が今日から始まりました。参加者 400 名弱。 AOM (米国経営学会)の年次学会と比べるかなり小さいですが、一つのテーマ軸に絞る会議としてはそこそこかと思います。サリー大学は日本ではあまり知られていませんが、英国では評価の高い総合大学で、 Surrey Business School というビジネススクールがあります。 大学は Guildford という町の脇の大きな丘の上にあり、丘が丸ごと大学のキャンパスになっています。キャンパスからは町と平野が一望に見渡せ、草地が広がり大変環境の良い大学です。とても静かで空気も良く、こうした場では研究がはかどりそうですね。 Big Data Conference は、博士課程の学生向けセッションから始まりました。一応教員ですが、誰も気にしないので入って一緒に話を聞きます。まずは PhD 向けということで、研究としてのデジタル論の扱い方から双方向のセッションがありました。内容的には、まずどういう関心でこの会議が開催されたか、次のような主な論点が示されました。 1.そもそも Big Data とは何なのか? 2.こうした技術革新は、経営研究にとってどういう意味があるのか? 3.デジタル化が成功するためには何が必要か? 4.デジタル化を研究で扱う際に、文脈要因をどう考えるか? それぞれ補足すると、以下のような感じでしょうか。 1. そもそも Big Data とは何なのか? 冒頭のプレゼンテーションによると、 AOM のこの会議の基本的なトーンは、 ・例えば産業革命は経済・社会・組織のあり方を大きく変えた ・同様に、現在は情報関連技術の飛躍的発展で組織の大変化が進行中である(少なくともその可能性が十分に高い) ・それらを分かりやすく“ Big Data ”と称して、分野横断で正面から考える機会を作っていく ・ Facebook や Google でさえ、この行く末やそこにある法則性をとらえているわけではない。これに誰かが取り組むべきなのなら、経営学者は立ち上がるべきであり、我々は仲間を募りたい という感じです。 ただ、当然「結局 Big Data の厳密な定義は何か決め...

Academy of Management Big Data Conference

Academy of Managament(AOM)という米国の学会があります。日本でも有名な世界最大規模の経営学会です。 この学会は沢山の専門分科会があり、先端技術系の話はIT系の研究分科会で議論されてきました。しかし、昨今の技術進化の速さと、それに伴い他分野(として分かれた分野)に影響が大きくなってきたことから、このたび分野横断でAOM Big Data Conference という特別カンファレンスが行われます。 例えば、人事管理の研究はHRMというコミュニティで行われてきたのですが、昨今のHRテックブームの中、企業の人事を研究するなら「最新技術で何がどう変わるか」という話は無視できなくなっています。 (「何も変わらない」という結論を出すことも含めて) カンファレンスは、英国のロンドン南郊にあるサリー大学で、4/18-20の三日間続きます。 今回プロジェクトの成果である論文が審査を無事通過し受理されたので、論文発表を兼ねて現地入りします。アジアからの発表者は多いのですが、日本からの発表者は他にほとんどいないようです。。 革新的技術が経営学にどういう影響を及ぼすか? まさにドンピシャの学術会議ですので、実地にレポートしていきたいと思います。

はじめに

はじめまして。 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 (非常勤)の後藤です。 経営コンサルティングを20年近く仕事にしていますが、博士号を取得後SFCで経営学の学術研究も続けています。 研究としては組織論(制度論等の視点での組織・社会の変化)に興味があります。 (↓近著: グローバル人事改革の挫折と再生 (京都大学学術出版会) ) http://www.kyoto-up.or.jp/book.php?id=2235 慶應藤沢(SFC)には、 SFC研究所 という組織があります。実務家と連携して、実践的な社会課題を扱う機関です。 その中で、2016年から「 AI社会共創ラボ 」が活動しています。 https://www.kri.sfc.keio.ac.jp/ja/lab/sfc-ai.html 最近話題のAIですが、このラボは技術・哲学・経済学・経営学・法学・政治学・社会学・その他(創造性など)と広い視点で、AI社会実装の課題発見と提言を目指しています。 ビジネス実務でも、AI等にどう向き合うかは真剣な検討課題になっています。 そこで、 ・ そもそもAIと経営学にどう関係があるのか? ・ もしかしたら(他の分野と同様)経営学も影響を受けるのか? ・ 経営学に何が出来るのか? と興味を持って活動している次第です。 このブログでは、このラボの活動と個人的な研究興味の話を書いていく予定です。 特に、 ・ラボ開催のAI社会論研究会(毎月)のレビュー ・学会レポート(適宜) ・経営学(人工知能関係)の海外論文レビュー ・経済学・経営学グループ共同勉強会(隔週)の話 など。